やぶうち優さんによる女装した男の子が登場する漫画『少女少年』シリーズ。
「少女少年」とは「女の子みたいな男の子」を指し、様々な男の子が登場しています。
★各作品の紹介へはこちらから→やぶうち優 著『少女少年』シリーズの紹介と関連記事の一覧
この『少女少年』シリーズにおける登場人物をまつ毛の本数に注目して整理したいと思います。
目次
1.まつ毛の本数による描き分け
やぶうちさんのWebサイトで以下のような質問と回答がありました。
Q 「少女少年」で、まつげが1本の子と2本の子がいるのですが、区別しているのですか?
(やぶうち優公式サイト「Utopia」 - やぶうちの作品についての質問より)http://www.dab.hi-ho.ne.jp/yabuuchi/QandA_ys.htm
A むむ!よく見てますね!
はい。区別しています。
大きく分けると私のキャラは、まつ毛0本~3本まで4種類いるわけですが、
0本…男またはややボーイッシュな女の子
1本…普通かちょっとかわいい女の子または女の子っぽい男の子
2本…女らしい、かわいい女の子
3本…キレイ系の女の子
(+下まつ毛がつくとさらにゴージャス!)
…という感じで考えています(あくまでも私基準ですが)。
漫画やイラストを描いている方には、キャラの描き分けの参考になるかな?
この基準で行くと少女少年達の大半はまつげ1本になるかと思いましたが、実際のところどうなのか気になったので確認してみました。
以下主な人物を取り上げています。太字が少女少年です。
2.0本のキャラクター
- 水城晶=白川みずき(『少女少年』)
- 星河一葵(『少女少年II -KAZUKI-』)
- 風間トキオ(『少女少年II -KAZUKI-』)
- 橘柚季(『少女少年III -YUZUKI-』)
- 大嵩雪火(『少女少年IV -TSUGUMI-』)
- 小洞燕(『少女少年IV -TSUGUMI-』)
- 苅部豊(『少女少年V -MINORI-』)
- 谷川光(『少女少年VI -NOZOMI-』)
- 浅間時矢(『少女少年VI -NOZOMI-』)
- 十河太一(『少女少年VII -CHIAKI-』)
- 京極瞬(『少女少年VII -CHIAKI-』)
- 宮坂太陽(『~少女少年~GO! GO! ICHIGO』)
- 夏目(『~少女少年~GO! GO! ICHIGO』)
「男またはややボーイッシュな女の子」にあたるまつ毛0本。ほとんどが男性となっています。
晶=みずき、かずき、柚季は女の子として活動しているときもまつ毛0本で、光と太一は男の子の姿のときのみまつ毛0本で描かれています。
また『少女少年IV』の燕をここに入れていますが、顔が登場することが少なく正確なところはよく分かりません。
3.1本のキャラクター
- 赤沢智恵子(『少女少年』)
- 青野るり(『少女少年』)
- 日比野絵梨(『少女少年II -KAZUKI-』)
- 佐倉ちよ子(『少女少年III -YUZUKI-』)
- 桃園ユリ(『少女少年III -YUZUKI-』)
- 白原允=白鳥つぐみ(『少女少年IV -TSUGUMI-』)
- 蒔田稔=MINORI(『少女少年V -MINORI-』)
- 谷川光=青葉のぞみ代役時(『少女少年VI -NOZOMI-』)
- 青葉のぞみ(『少女少年VI -NOZOMI-』)
- 万丈千明(『少女少年VII -CHIAKI-』)
- 宮坂杏(『~少女少年~GO! GO! ICHIGO』)
「普通かちょっとかわいい女の子または女の子っぽい男の子」にあたるまつ毛1本。
允=つぐみと稔=MINORIは男の子の姿でも、女の子として活動しているときもまつ毛1本で描かれています。
光はのぞみの代役を務めるときにまつげ1本で描かれますが、のぞみ本人のまつ毛は上向き、光ver.ののぞみのまつ毛は下向きとなっているようです。また小町により施された女装姿の光はまつ毛1本ですが、光が自分でかつらをかぶっただけ(と見られる)女装姿ではまつ毛0本と細かく描き分けられています。
太一は千明として活動するときにまつ毛1本で描かれますが、スタジオに行く直前に着替えた最初の仕事のときだけまつ毛0本となっています。このときはメイクなしだったというところでしょうか。
4.2本のキャラクター
- 逢見藍沙(『少女少年IV -TSUGUMI-』)
- 植原茜(『少女少年V -MINORI-』)
- 植原忍(『少女少年V -MINORI-』)
- 児玉なすの(『少女少年VI -NOZOMI-』)
- 阿僧百花(『少女少年VII -CHIAKI-』)
- 毛利零那(『少女少年VII -CHIAKI-』)
- 弓月梨乃(『~少女少年~GO! GO! ICHIGO』)
「女らしい、かわいい女の子」にあたるまつ毛2本。『少女少年IV』以降のキャラクターに見られます。
『少女少年』のるり、『少女少年II』の絵梨、『少女少年III』のユリあたりはここに入ってもよさそうな気がしますが、当時はここの区分けはなかったのでしょうか。
5.3本のキャラクター
- 黒木紗夜香(『少女少年』)
- 望月マユカ(『少女少年II -KAZUKI-』)
- 梅咲文華(『少女少年III -YUZUKI-』)
- 章姫いちご(『~少女少年~GO! GO! ICHIGO』)
「キレイ系の女の子」にあたるまつ毛3本。『少女少年III』までに登場する綺麗で大人っぽい(性格はちょっときつめ)のキャラクターに見られます。
そして異色の少女少年・いちごもここに含まれます。男の子の姿であるはずの幼稚園時代でもまつげ3本で描かれており、最早女の子としか思えない立ち位置となっています。
また『少女少年』シリーズの常連である村崎ツトムですが、常にサングラスをかけていて目元を見ることは出来ません。意外とまつげ1本とかのかわいらしい目だったりするのでしょうか。
★『少女少年』シリーズに関する記事はこちら→やぶうち優 著『少女少年』シリーズの紹介と関連記事の一覧
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*2023年3月時点の情報です。最新の情報はまんが王国のサイトでご確認ください。