※ネタバレありの記事ですのでご注意ください。
やぶうち優さんによる女装した男の子が登場する漫画『少女少年』シリーズ。芸能活動をする作品がほとんどですが、全員男であることを隠してデビューしています。
正体を隠しての活動であること、何より小学校高学年~中学1年生である彼らはいずれ声変わりを迎えることから、女の子アイドルとしての活動には限界があります。
この記事ではそんな少女少年達の行く末をまとめます。個々の詳細については各作品の紹介をご覧ください。
★各作品の紹介へはこちらから→やぶうち優 著『少女少年』シリーズの紹介と関連記事の一覧
目次
1.芸能界引退
- 水城晶=白川みずき(『少女少年』)
- 橘柚季(『少女少年III -YUZUKI-』)
- 谷川光=青葉のぞみの代役(『少女少年VI -NOZOMI-』)
- 十河太一=万丈千明(『少女少年VII -CHIAKI-』)
当然のことかも知れませんが、一番多いのが芸能界を引退するパターンです。
それって、よくある「バレたらおわり」ってヤツ!?
(『少女少年IV -TSUGUMI-』より)
こちらは『少女少年IV』で白原允がスカウトされたときに言っている台詞ですが、実は少女少年達の中で「バレたらおわり」という展開を迎えているのは初代少女少年の水城晶=白川みずきだけです。
橘柚季は自ら引退することを決めましたが、正体がばれたのでも声変わりを迎えたのでもありません。故郷から遠く離れ、本当の自分を隠しての活動を続けることに限界を感じたからでした。
そもそも青葉のぞみの代役でありデビューしていない谷川光には引退もなにもありませんが、のぞみが代役を必要としなくなったことから活動を終えます。
十河太一=万丈千明の活動期間は長く、半年に渡るミュージカルのロングラン公演に出演するくらいでしたが、声変わりを機に引退していきました。
2.女として芸能活動を継続
- 白原允=白鳥つぐみ(『少女少年IV -TSUGUMI-』)
たったひとりだけ、物語の終了時点で女装アイドルを続ける少女少年がいます。
そもそもプライベートで女装をしていた白原允=白鳥つぐみ。はじまりからして異色の存在でしたが、結末についても『少女少年』シリーズで唯一女として芸能活動を継続するという異色の展開となっています。声変わりを迎えたところで引退するものと見られます。
3.男として芸能活動を継続
- 星河一葵=星河かずき(『少女少年II -KAZUKI-』)
- 蒔田稔=MINORI(『少女少年V -MINORI-』)
男として芸能活動を続ける元・少女少年達もいます。
星河一葵=星河かずきは男であることを世間に知られたことから、女としての活動を終了しました。そのまま男としての活動にスライド出来たのは、かずきがアイドル的な存在ではなく演技派子役という立ち位置だったことが大きいでしょうか。合わせて女として芸能界に入った理由が母親に会うことだったというのもあると思います。
一方蒔田稔=MINORIは、自らの引っ越しと、ユニットを組んでいた植原茜の父親に男であることがばれたことがきっかけで一旦芸能界を引退します。その後男として再始動し、「ミノルとミノリは同一人物説」も浮上したものの、大きな問題にはならずに芸能活動を続けられているようです。
こうして見ると正体がばれているのはみずきとかずきのみ(MINORIもほぼばれていると言えますが)で、意外と世間にはばれずに終わる展開が多いなと思います。
なんなら最初から男だって明かして、“女装アイドル”として売り出してもいいし!
(『少女少年IV -TSUGUMI-』より)
こちらはばれたら終わりってやつかと問いかけた允に対する村崎の返答です。
みずき、かずき、つぐみ、(光=のぞみ、)千明と男であることを村崎がはじめから知っているパターンは多いのですが、『少女少年』シリーズにおいてはこの「最初から男だと明かす」パターンは存在していません。
最初から男だと明かしてデビューしたら、また違った雰囲気と結末の少女少年になるかも知れませんね。
★『少女少年』シリーズに関する記事はこちら→やぶうち優 著『少女少年』シリーズの紹介と関連記事の一覧
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*2023年3月時点の情報です。最新の情報はまんが王国のサイトでご確認ください。