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『レ・ミゼラブル』年表(岩波少年文庫版)

投稿日:2019-03-17 更新日:

※ネタバレありの記事ですのでご注意ください。

岩波少年文庫版の抄訳『レ・ミゼラブル』で描かれている出来事を年表にまとめました。
時期がはっきりしていない出来事もあるので推測を含みます。

月日出来事
1795ジャン・ヴァルジャン、パンを盗む。
1796ジャン・ヴァルジャン、投獄される。刑期は5年。
1799ジャン・ヴァルジャン、1度目の脱獄を企てる。刑期3年延長。
1801ジャン・ヴァルジャン、2度目の脱獄を企てる。刑期5年延長。
1805ジャン・ヴァルジャン、3度目の脱獄を企てる。刑期3年延長。
1808ジャン・ヴァルジャン、4度目の脱獄を企てる。刑期3年延長。
1806ミリエル、ディーニュの司教となる。
18156月18日ワーテルローの戦い。フランス軍敗北。
テナルディエ、ポンメルシー(マリユスの父)を助ける。
10月ジャン・ヴァルジャン(46)、放免される。
ディーニュの街を訪れミリエル司教から銀の食器と燭台を与えられる。
12月ジャン・ヴァルジャン、モントルイユ・スュール・メールを訪れる。
大火からふたりの子供を救い出し、マドレーヌと名乗る。
マドレーヌ、「黒い装飾品」の製造法の工夫により金持ちとなる。
1818ファンティーヌ、コゼット(3)をモンフェルメイユのテナルディエ夫妻に預ける。
ファンティーヌ、故郷のモントルイユ・スュール・メールに戻る。
マドレーヌの工場で働きはじめる。
マドレーヌ、馬車の下敷きになったフォーシュルヴァンを救い、女修道院の庭番に世話する。
1819マドレーヌ、市長への任命と勲章を辞退する。
1820マドレーヌ、モントルイユ・スュール・メールの市長となる。
2月頃ファンティーヌ、工場を解雇される。
のちにコゼットへの送金のため髪と前歯を売る。
1821はじめミリエル司教(82)、逝去。ジャン・ヴァルジャン、喪に服す。
18231月ファンティーヌ、ジャヴェルに逮捕されそうになったところをマドレーヌに救われる。
病気で倒れマドレーヌの元に身を寄せる。
マドレーヌ、テナルディエ夫妻にコゼットを返すよう要求するが受け入れられない。
3月マドレーヌ、ジャン・ヴァルジャンとされる男の裁判に出席。
法廷で自分がジャン・ヴァルジャンだと明かす。
ファンティーヌ、逝去。
捉えられたジャン・ヴァルジャン、脱走しモンフェルメイユに向かう途中で捕まる。
11月17日終身刑となったジャン・ヴァルジャン、軍艦オリオン号にて水夫を助けた際に海に落ち溺死したと報じられる。
12月ジャン・ヴァルジャン、テナルディエ夫妻からコゼット(8)を引き取る。
ジャン・ヴァルジャンとコゼット、プティ・ピクピュスの修道院に逃げ込む。
フォーシュルヴァンの助けを得て、フォーシュルヴァンの弟として過ごす。
1827マリユス(17)の父ジョルジュ・ポンメルシー大佐、逝去。
マリユス、祖父ジルノルマン宅を出る。
クールフェーラックに連れられてミューザン・コーヒー店へ。ABCの友と出会う。
弁護士の資格を取る。ゴルボー屋敷に住み始める。
1829フォーシュルヴァン、逝去。
ジャン・ヴァルジャンとコゼット(14)、プティ・ピクピュス修道院を出る。
プリューメ街に家を見つける。そのほかウェスト街とオンム・アルメ街にも部屋を借りる。
18316月16日マリユス、リュクサンブール公園で見掛けたコゼットに惹かれる。
7月2日コゼット、リュクサンブール公園でマリユスと近付く。
18322月3日ジャン・ヴァルジャンとコゼット、ジョンドレット(テナルディエ)家を訪れる。
ジャン・ヴァルジャン、テナルディエの策略で捉えられる。
ジャヴェルの手によってテナルディエは逮捕される。
マリユス、ゴルボー屋敷を引き払ってクールフェーラックの元に身を寄せる。
4月マリユスとコゼット、プリューメ街で出会う。
6月ラマルク将軍、逝去。
6月3日マリユス(21)、コゼットがイギリスに旅立つと聞きジルノルマン(91)に結婚の許しを得に行くが決裂する。
6月4日ジャン・ヴァルジャンとコゼット、プリューメ街を離れてオンム・アルメ街に移る。
6月5日暴動はじまる。ジャヴェル(52)、アンジョーラらに捉えられる。
エポニーヌ、逝去。マリユス、コゼットからの手紙を受け取る。
マリユス、コゼットへの手紙をガヴローシュに託す。
手紙を受け取ったジャン・ヴァルジャン、砦に向かう。
6月6日ガヴローシュ、逝去。
ジャヴェル、ジャン・ヴァルジャンに助けられる。
クールフェーラック、逝去。アンジョーラ、逝去。
ジャン・ヴァルジャン、負傷したマリユスを背負って下水道へ逃げ込む。
テナルディエの持っていた鍵で外に出る。再びジャヴェルに遭遇。
6月7日マリユスをジルノルマン邸に送り届ける。
ジャヴェル、ジャン・ヴァルジャンの元から去る。セーヌ川に身を投げ、逝去。
9月7日マリユス、医者より峠を越したと判断される。
10月マリユスとコゼット、ジルノルマンに結婚を許される。
18332月16日マリユスとコゼット、結婚。
2月17日ジャン・ヴァルジャン、マリユスに正体を明かす。
マリユス、テナルディエの話で自分を救ったのがジャン・ヴァルジャンだと知る。
ジャン・ヴァルジャン、コゼットとマリユスに看取られる。
テナルディエ、娘のアゼルマと共にアメリカに渡る。奴隷売買に手を染める。

本作は1953年に『ジャン・ヴァルジャン物語』というタイトルで発売され、2001年の新版で『レ・ミゼラブル』というタイトルになったそうです。
訳者あとがきには少年文庫とするにあたりジャン・ヴァルジャンの周囲を中心に抜粋したと書かれていました。
この本自体が抄訳ですが、ミュージカルはここから更に抜粋したような内容になっています。
原作の壮大さと、それだけの長編を上手くまとめたミュージカルの素晴らしさを改めて感じます。

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