小学館の学年誌に掲載された『少女少年』シリーズの第2作です。前作とは打って変わって、家族を軸とした重ための内容となっています。
目次
1.あらすじ
小学6年生の星河一葵は芸能プロダクションの村崎にスカウトされ、映画のオーディションを受けないかと言われました。
大女優・大空遥の子供の役だと言う一葵に父親は「自分は本当の父親ではない」「一葵の母親は大空遥だ」という真実を伝えます。死んだと聞かされていた母親が実は生きている…実はこのオーディションは娘役の募集だったのですが、母親に一目会うために一葵は女としてオーディションを受けることにします。
再会した大空には突き放され、オーディションにも落ちた一葵。プロデューサーに気に入られたことから女として芸能人養成に力を入れている学校に転校し、母親を見返すために演技力を磨くことを決意します。
2.登場人物
登場人物の名前には自然しばりがあります。
クレジット表記の「キャスト」欄に載っている人物
名前 | 紹介 | 自然 |
星河 一葵(ほしかわ かずき) | 主人公。小学6年生。男であることを隠し、女の子の「星河かずき」として活動する。元々髪が長めで、女装といっても服装のみ。 | 星、河 |
日比野 絵梨(ひびの えり) | かずきの同級生で、隣のクラス。オーディションでかずきを助けたことをきっかけに仲良くなる。 | 日、野 |
風間 トキオ(かざま ときお) | かずきのクラスメイト。かずきが男であることを一番に知る。 | 風 |
望月 マユカ(もちづき まゆか) | かずきのクラスメイト。かずきと大空遥の関係を知ってしまう。 | 月 |
大空 遥(おおぞら はるか) | 女優。一葵の母だが息子の存在を隠している。 | 空 |
星河 鉄郎(ほしかわ ??) | 大空遥の元マネージャーで、一葵の育ての親。 | 星、河 |
露里 浩紀(つゆさと ??) | かずきがオーディションを受けた映画のプロデューサーであり、かずきの通う学校の校長。 | 露 |
村崎 ツトム(むらさき つとむ) | 『少女少年』から継続して登場(クレジットでは「友情出演」となっている)。 一葵を女だと思ってスカウトした。 |
その他の登場人物
名前 | 紹介 |
轟(とどろき) | かずきとトキオが出演するドラマの監督。 |
西村(にしむら) | ドルマガ編集部を名乗る男。 |
登場人物以外の自然しばり
名前 | 紹介 | 自然 |
砂の嵐(??) | かずきがオーディションを受けた映画。主人公は嵐(らん)。 | 砂、嵐 |
うみよりランド(うみよりらんど) | 一葵達が出掛けた遊園地。 | 海 |
3.星河かずきの芸能活動
ドラマ
かずきとトキオはゴールデンタイムの連続ドラマの主役を務めます。主役の少年と少女の心が入れ替わってしまう『セクシャル☆チェンジ』というタイトルの話で、視聴率30%を超える大ヒットドラマになります。
テレビ出演
ドラマの番宣も兼ねてか、トーク番組に出演しています。
雑誌の撮影
ドルマガ(アイドルマガジン)という雑誌の撮影が予定されていましたが、事件に巻き込まれて撮影に行けなくなってしまいます。
4.結末:芸能活動を続けていくのか?
» 以下ネタバレあり
かずきと絵梨が誘拐されるという事件をきっかけに、かずきが大空遥の息子であることが世に知られることとなります。
かずきがここまで来られたのは母親の力かと問う記者に対して「すべて本人の実力だ、本人は立派に女を演じていたではないか」と答える大空。大女優に隠し子がいたことと合わせて、かずきが男だったことも大きなニュースになったようですが、批判的な動きは少なかったようです。
最後のページでは男子用の制服を着た一葵の姿が描かれており、男として活動を続けていくことが分かります。
» ネタバレを閉じる
5.小ネタ(他作品との関連など)
他の巻とのつながりとしては…
- 一葵が受けたオーディションの審査員に『少女少年』の青野るりと黒木紗夜香
その他、やぶうちさんの作品とのつながりではありませんが…
- 一葵の家の住所「東京都千代田区一ツ橋2-3-1」は小学館の所在地
- かずきが絵梨に渡すメモが『ポケットモンスター PiPiPi★アドベンチャー』(作者の月梨野ゆみさんは『少女少年』の作画助手をしていた)
★『少女少年』シリーズに関する記事はこちら→やぶうち優 著『少女少年』シリーズの紹介と関連記事の一覧
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*2023年3月時点の情報です。最新の情報はまんが王国のサイトでご確認ください。