小学館の学年誌に掲載された『少女少年』シリーズの第1作です。
目次
1.あらすじ
小学6年生の水城晶は、姉の手により女装させられて女性の歌を歌っていたところ、芸能プロダクションの村崎にスカウトされます。
自分は男だと明かす晶に「女装して女の子としてデビューすればいい」と言う村崎。晶は大好きなアイドル・青野るりに会えるという不純な動機で、「白川みずき」としてデビューすることを決めます。
甘くはない芸能界にライバルからの嫌がらせ、ばれそうになる正体、晶をめぐる恋模様…少女少年・晶の運命はいかに?
2.登場人物
登場人物の名前には色しばりがあります。
また、『少女少年』の巻末にはドラマのようなクレジット表記があります。
クレジット表記の「キャスト」欄に載っている人物
名前 | 紹介 | 色 |
水城 晶(みずき あきら) =白川 みずき(しらかわ みずき) | 主人公。小学6年生。男であることを隠し、女装して女の子の「白川みずき」として芸能界デビューする。 | 水色、白 |
赤沢 智恵子(あかざわ ちえこ) | 晶のクラスメイトで、度々晶に突っかかってくる。 | 赤 |
青野 るり(あおの るり) | 晶が好きなアイドル。早い段階で晶=みずきと知る。 | 青 |
黒木 紗夜香(くろき さやか) | アイドル。みずきをライバル視している。 | 黒 |
友人A、友人B | 晶のクラスメイト。 | |
水城 瞳(みずき ひとみ) | 晶の姉。顔も声も晶と似ている。 | 水色 |
村崎 ツトム(むらさき つとむ) | みずきのマネージャー。晶をスカウトし、みずきとして売り出そうとする。 | 紫? |
その他の登場人物
名前 | 紹介 |
るりの母 | 5歳のるりを劇団に入れた。いわゆるステージママ。 |
松田(まつだ)、田代(たしろ) | 晶の同級生として名前のみ登場。 |
3.白川みずきの芸能活動
アイドルとして活動します。
村崎が声に惹かれてみずきをスカウトしたこともあり、歌手活動をメインとしています。
ドラマのエキストラ
みずきの初めての仕事で、いきなり憧れのるりと共演します。
歌手
『春の妖精』という楽曲を歌うるりに対抗し、みずきは「天使」のイメージで売り出されます。
『天使の予感』というシングルでデビューし、オリコン初登場4位。他に『天使爛漫』という楽曲を発表しています。
歌番組での歌唱だけでなく、野外ライブ、コンサートも行っています。結局出場しなかったと見られますが、紅白歌合戦への出場も決まっていました。
アイドル水着大会
毎年恒例、ファン注目のイベントのようです。男であることがばれる危険があるため村崎はみずきに内緒で参加を断っていましたが、みずき本人の希望で参加することになります。
CM
様子は描かれていませんが、プリンのCMに出ていることが村崎や晶のクラスメイトの言葉から分かります。また、チョコレートのCMの撮影現場でトラブルが勃発します。
サイン会
新曲の発売記念か何かでしょうか(詳細は分かりません)、サイン会を開催しています。
4.結末:芸能活動を続けていくのか?
» 以下ネタバレあり
みずきがカツラをはずそうとする瞬間が撮られて新聞に載ってしまいます。これはみずきに仕事を取られた紗夜香のマネージャーによるものでした。
白を切れば大丈夫だろうと考えるみずきでしたが、CMの撮影で裸になることを指示され、男であることがばれてしまいます。結果、普通の男の子に戻ると芸能界からの引退を決めます。
» ネタバレを閉じる
5.小ネタ(他作品との関連)
ところどころに他の巻ややぶうちさんの他の作品とのつながりが見られます。
- ドラマの共演者の名前が『水色時代』の登場人物(楽屋に貼られている名前がみずき、るり以外に河合優子、高幡多可子、北野深雪となっている)
- るりが出演している映画(?)のタイトルが『るり色時代』(るりの名前+『水色時代』と見られる)
- 最後に村崎が声をかけている人物が『少女少年II -KAZUKI』の主人公
★『少女少年』シリーズに関する記事はこちら→やぶうち優 著『少女少年』シリーズの紹介と関連記事の一覧
『少女少年』の電子版はまんが王国でも購入可能です(基本的には1円=1ポイント。ポイント還元もあるのでたくさん読むほどお得になります)
*2023年3月時点の情報です。最新の情報はまんが王国のサイトでご確認ください。